IT実験のブログ

IT関連のツールの使い方など

Tensorflow のバージョンを1.13.1にして、freeze_graphツール、summarize_graphツール、label_imageツールをビルドする

https://www.tensorflow.org/install/source?hl=ja

こちらのサイトによると、Tensorflow 1.13.1までしかテスト済みのビルドが無いらしいので、 今回は、Tensorflow 1.15.2から1.13.1に変更します。そして、各種ツールのビルドを行います。

各種ツールをビルドするためには、フリーメモリが18GBほど必要ですので、 一旦Ubuntuを電源オフして、VirtualBoxの設定でメモリを増やして起動しなおします。

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ほとんどギリギリまでメモリを増やして試してみたら、Macが再起動したり不安定になってしまったので10240MB(10GB)としました。

Ubuntu18.04のスワップ領域を増やす - IT実験のブログ

更に、こちらのブログと同様のやり方で、/swapfile3 (4GB) を追加しておきます。

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Ubuntu再起動後、freeコマンドで確認したところ、スワップ領域が約10GBになっていることを確認できました。 フリーメモリは18GBほどあります。これなら大丈夫のはずです。

Tensorflowを1.13.1にします。

pip3 install tensorflow==1.13.1

f:id:itlab7:20200224105004p:plain インストール完了しました。

pip3 list

f:id:itlab7:20200224105124p:plain TensorboardとTensorflow-estimatorのバージョンも変更されています。

Tensorflow 1.13 のソースをダウンロードします。

https://github.com/tensorflow/tensorflow

こちらのサイトにブラウザでアクセスします。

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Branchをr1.13 にします。

「Clone or download」ボタンを押して、「Download ZIP」を押します。

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ダウンロードできました。

ダウンロードしたZIPファイルを ~/AI ディレクトリに移動して、 右クリックして、「ここで展開する」を押します。

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展開されたディレクトリの名前は「tensorflow」に変えておきます。

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中身はこんな感じです。

tensorflow/models もr1.13.0 をダウンロードします。

https://github.com/tensorflow/models

こちらのサイトにブラウザでアクセスします。

先程と同様に、Branchをr1.13.0にして、「Clone or download」ボタンでダウンロードします。

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ダウンロードできました。

先程と同様に、~/AI ディレクトリに移動して展開します。

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展開しました。 以前にダウンロードしたmodelsディレクトリがありますので、このディレクトリの名前を models-master に変えて、今回ダウンロードして展開した物を models という名前に変更します。

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名前変更しました。modelsディレクトリの中身はr.1.13.0のものとなっています。

各種ツールをビルドするためには、bazel 0.19.2が必要らしいのでインストールします。

bazelというビルドツールをUbuntu18.04にインストールする - IT実験のブログ こちらのブログと同様にして bazel 0.19.2 をインストールします。 (2.1.0 が 0.19.2 に置き換わります)

各種ツールをビルドするためのツール群が必要なので、インストールしていきます。

python-dev, python-pipをインストールします。

sudo apt install python-dev python-pip

pip2をアップグレードします。

pip2 install -U --user pip

six, numpy, wheel, setuptools, mock, futureツールをインストールします。

pip2 install -U --user six numpy wheel setuptools mock future>=0.17.1

keras_applicationsをインストールします。

pip2 install -U --user keras_applications==1.0.6 --no-deps

keras_preprocessingをインストールします。

pip2 install -U --user keras_preprocessing==1.0.5 --no-deps

以上で、必要なツール群のインストールは完了です。 エラーメッセージなどは出ていなかったでしょうか。

pip2 list

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このように必要なツールがインストールされていればOKです。

それでは、各種ツールをビルドしていきます。

cd ~/AI/tensorflow/

summarize_graphというツールをビルドします。

bazel build tensorflow/tools/graph_transforms:summarize_graph

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tensorflowのC++のソースがビルドされているようです。 Macのファンが鳴り始めました。

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約4分でビルド完了しました。

続けて、freeze_graphというツールをビルドします。

bazel build tensorflow/python/tools:freeze_graph

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約40分でビルド完了しました。

続けて、label_imageというツールをビルドします。

bazel build tensorflow/examples/label_image:label_image

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約15分でビルド完了しました。

今回はここまでです。